三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

テンカラ釣りデビュー!


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満を持して、5月8日(金)にテンカラ釣りに出かけてきました。

使用する毛針は、サイズ#18の黒。

 

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この日は断続的に強めの風が吹いていて、

重りをつけないテンカラ釣り(しかも初心者)には厳しい条件でした。

 

O川の上流から下流へ、自宅から近い順にめぼしい場所で竿を出してみます。

午前10時50分、歩いて20分の最初のポイントに到着。

 

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とても狭い水路状になっていて、釣り堀みたいな雰囲気です。

3.6mの竿は長すぎるくらいですが、

これまでの下見の結果、視認できるカワムツの数と大きさはここが一番有望でした。

テンカラ釣りっぽく竿をしならせて振り込むのは無理なので、真上からぬるっと着水させます。

 

着水した毛針は、2-3cmのちびカワムツ達に大人気で、わらわら群がってきます。

しかし、苦労して探した#18針とは言え、それでも大きすぎて彼らの口にはとても入りません。

一方で、10cmクラスの大きなカワムツは全く寄って来てくれず。

一度だけ、5cmくらいのカワムツが食いついて、

水面下10cmくらいまで引き上げてきたのですが、そこで離れてしまいました。

針掛かってはいなかったようです。

 

30分ちょっと粘りましたが、釣れる気配が全くないので、次の場所へと移動。

川幅が広めですが、水面から2mくらい高いところに立って竿を出さなければなりません。

 

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ここでは風の影響をもろに受けて、満足に振り込めなかったので、早々に諦めました。

更に少し移動して、水深があるポイントへ。

下見の時にも見かけた、大きなコイ君たちの住処です。

 

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カワムツの魚影はあるものの、やはり風が強くて思うところへ振り込めません。

また、後から思い当たったことですが、足場が水面から高い場合、

こちらも水面の魚影を探し易い代わりに、彼らからも私が丸見えなので、警戒されていたようです。

ここも15分ほどで諦め、ほとんど坊主を覚悟しつつ、更に先へ進みます。

 

今度も川沿いの道は水面から2mくらい高いですが、階段を使って水面まで降りられるようになっています。

 

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この階段に腰掛けて、竿を出すことに。

ここでも風に悩まされ、流された毛針が遠方の草に引っかかってしまいました。

この日は水に入る準備はしていなかったので、無理やり引っ張るしかありません。

まだ一度も魚を釣っていない毛針(1つ当たり320円)を失うやるせなさに凹みましたが、

幸運にもハリスが切れずに戻ってきました。

どうも、ここから流れが変わったようです。

 

この釣り場で竿を出して30分くらい経った頃、突然に最初のカワムツ君との対面が実現しました。

ほとんど諦めていたのと、突然のことで興奮したのとで、どのような状況で釣れたのか、全く覚えていません。

それはともかく、最初の釣果がこちら。

 

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10cmくらいのカワムツ君です。

毛針はきれいに口元にかかっていて、ダメージは小さく外すことができました。

今回は、持ち帰って食すための準備もしていたのですが、

実際に対面してみると、普段60cm水槽で見ていることもあって、親しみとかわいらしさが勝ってしまいます。

かくして、このテンカラ釣りは、あくまでカワムツ君達との爽やかなスポーツということに。

丁重にお礼を言って、お帰り頂きました。

 

この後、だんだんとコツがわかってきて、1時間の間に更に4匹を釣ることができました。

 

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当初、テンカラ釣りというと「見釣り」というイメージがあったのですが、

こちらから見えるということは、向こうからも見えていると。

名人はこちらの姿を隠して一方通行にするのかもしれませんが、初心者には無理。

という訳で、3.6mの竿をいっぱいに使って遠方へ飛ばし、こちらからも水中が見えないところへ着水させます。

すぐに毛針を引き始めますが、食いついてくるのは着水直後が多いので、

1mくらい引いても反応がなければ、もう一度振り込み直し。

ラインの先の水面を凝視していると、カワムツ君が食いついて身を翻した瞬間に銀色の腹が光るのが実に印象的です。

また、カワムツ君はややぽっちゃり体型ながら、泳ぎが極めて達者なので、強いひきも楽しめます。

 

テンカラ釣りの場合、毛針を飲まれることは無いようで、今回は5匹とも口元に掛かっていました。

元気なまま放せるので安心です。

 

「大物を釣って、捌いて食べる」という当初の目論見からは外れてきましたが、

テンカラを介してのカワムツ君達とのやりとりには、のめり込んでしまいそうです。

今回の中にも、体の側面にほんのり婚姻色が出ている個体がいましたが、

これから夏にかけて、婚姻色に染まった大物を狙っていきます。