昨日の適時開示速報にて、とあるリリースを発見。
「特別損失(投資有価証券評価損)の計上および期末配当予想の修正に関するお知らせ」
発信主は、そう、もちろんニプロ (8086)!
例年だと5月の本決算発表がその舞台でしたが、今年は1ヶ月早く恒例の風物詩がやって参りました。
権利日を過ぎてからという、無神経極まりないタイミングでの期末配当減配。
しかも今年は「無配」というハードパンチが飛んできました。
その原因は、「投資有価証券が著しく下落し、短期的に回復する見込みが乏しい」からだそうな。
この減損分を転嫁した上で、配当性向を愚直に守った結果が無配なんですと。
言いたいこと、その1。
損益計算書で減損処理をしなければならないというルールはともかく、
まだ確定損ではない、帳簿上のマイナスを即株主に転嫁するという姿勢は如何なものでしょうか。
言いたいこと、その2。
逆に、ここ数年の株価が極めて好調だった時期に、
投資有価証券の評価益増に起因する「増配」ってありましたっけ?
なんかもううんざりで、ポートフォリオの中に名前が載っていることすら不愉快で仕方ありません。
リコーリース (8566)等、株主に対してものすごく誠実に接してくれる企業がある一方で、
個人株主を小馬鹿にし続けるGEROUもいるのがこの世界。
最終的には、そんなGEROUに好き好んで投資した自分が阿呆な訳ですが、
ニプロがGEROUの本性を現したのは、株主になってから随分後でした。
それにしたって、もっと早く売っておけよという話です。
今なら、利回り4-5%で安定増配傾向の優良銘柄がゴロゴロしているので、
この不快なGEROU銘柄を保有している意義は全くありません。
「人工心肺」を材料にして、ある程度戻したところで三下り半。
さて、昨夜の藤井聡太七段の対局観戦は疲れました。
優勢を維持した終盤になって、まさかの千日手。
指し直し局は、残り時間が少ない上に後手番とあって、万事休すかと思ってしまいましたが、
ファンのくせに、藤井七段の力をみくびっていたようです。
2局目も先制し、そのままリードを保って快勝でした。
疲れもあったようで、最終盤で評価値が振れる場面もありましたが、そこで踏みとどまるのは流石です。
ファンとしては、菅井八段に対して苦戦しているイメージが強かったのですが、
初手合いからの2連敗が影響しているようです。
これで2連敗からの3連勝ですし、千日手局も序中盤でリードを奪っていましたので、
苦手イメージは完全に払拭されました。
次の王位リーグでの再戦も楽しみですが、
このどちらの棋戦においても、勝ち進んだ時に挑戦者決定局を戦う可能性が高いのが永瀬二冠。
公式戦では初手合いですが、相当な難敵です。
実力はもちろん、いかにも藤井七段が苦戦しそうな棋風という気がします。
二人は研究会を行っているということですが、これが藤井七段にプラスなのかマイナスなのかは難しいところです。
一方で今週の金曜日には、竜王戦3組の準決勝で千田七段と対局します。
朝日杯では完敗した相手ですが、ここで勝てば決勝での師弟対決が実現ということで、見逃せません。