必ず二番底というやつが来るはずだそうなので、買い出動はそれまでお預けとなりそうです。
新規の優待銘柄を2つ見繕っていたのですが、これらの3月権利を取るのは断念。
片方は長期保有優遇もある銘柄なのですが、長い目で見て4月以降に買いに行きます。
大引け後に発表された丸紅 (8002)の業績予想修正リリースを何気なく見てみたのですが、衝撃的な内容でした。
当初は「純”利益”2,000億円」だったのが、「純”損失”1,900億円」に!
石油に関する減損が相当ありますので、三井物産 (8031)も覚悟しておく必要がありそうです。
それにしても、丸紅の修正は実に潔くて、株主としては評価できるのではないでしょうか。
詳しい内容はわかりませんが、おそらく最悪レベルの膿を出し切った数字ではないかという気がします。
爪の垢を煎じて、どこかの企業の経営陣に飲んでもらいたいですな。
さて、昨日の藤井聡太七段の王位リーグ戦。
後々まで語り継がれそうな大逆転劇を生で見届けてしまいました。
デビュー以来の連勝中だった澤田六段戦も大逆転でしたが、あの時は澤田六段も時間を使い切っている状況下。
ところが今回は、藤井七段の残り時間が10分程度だったのに対して、
稲葉八段はなんと3時間以上も多く残していました。
分刻みの残り時間で体位を入れ替え、しかも長手数で難解な即詰みを読み切るという、信じられない逆転劇です。
敗勢から急転直下で体位が入れ替わったものの、その後の即詰み手順は30手以上に及ぶ極細の一本道。
しかも、その手順の始まりが7三成桂というタダ捨てでした。
もちろん素人目には、どういう意図なのか全然わかりませんでしたが、
同じプロの目から見ても難しい指手だったようです。
中継画面のソフトは、唯一の勝ち手筋としてこの7三成桂を示していましたが、
藤井七段が着手するまでの1分くらいは緊張しました。
プロ棋士から見ても信じられない展開だったようで、
「9回裏二死無走者から、連打連打で5点差を跳ね返して逆転サヨナラ」みたいな感じでしょうか。
王位戦リーグはこれで3連勝となり、次の難敵、菅井八段との全勝対決が山場となります。
菅井八段とは、最年少タイトル挑戦への最後のチャンスとなる棋聖戦トーナメント準々決勝(来週火曜日)でもぶつかることに。
菅井八段とのこの2連戦は相当に盛り上がりそうです。
一方で、同じく昨日、竜王戦3組トーナメントの準決勝にて、
杉本八段がその菅井八段を破り、決勝進出(+2組への昇級)を決めました。
弟子としのぎを削っている若手の強敵を下したこともすごいのですが、準決勝の他方のカードは藤井七段と千田七段。
竜王戦決勝トーナメント進出をかけた子弟対決が実現するかもしれません。
ただ千田七段は、先日の朝日杯にて、3連覇を狙っていた藤井七段に完勝しています。
今後1ヶ月の藤井七段の対局は楽しみすぎます。