三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

夢真ホールディングスの決算発表すったもんだ


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昨日の16時に予定されていた筈の、夢真ホールディングス (2362)の本決算発表。

結局、遅れに遅れた挙句、20時前にようやく発表されました。

 

そして、その内容はというと……。

昨期の純利益が、事前予想から実にマイナス38.9%となりました。

M&Aや人材確保による先行投資が理由ということです。

当初は、こういう理由ならまだいいかと思っていたのですが、

巷の声を聞いてみると、どうも夢真ホールディングスは純利益の下振れ着地の常習らしく。

 

株主になったのが今年の7月からということで、

過去の業績をそんなにきちんとチェックしていなかったお気楽さを恥じつつ、

遅ればせながら、過去5年分の決算短信を紐解いてみました。

 

期初の売上高、及び純利益予想に対する着地数字の振れ幅を調べています。

過去5年間において、期中での予想修正は1度もありませんでした。

 

平成27年9月期

売上高:マイナス6.2%着地、純利益:マイナス16.4%着地(1,881 百万円)

 

平成28年9月期

売上高:プラス1.2%着地、純利益:マイナス18.9%着地(1,622 百万円)

 

平成29年9月期

売上高:マイナス0.9%着地、純利益:マイナス32.1%着地(1,426 百万円)

 

平成30年9月期

売上高:プラス3.6%着地、純利益:プラス25.3%着地(3,635 百万円)

 

令和元年9月期

売上高:プラス5.0%着地、純利益:マイナス38.9%着地(2,504 百万円)

 

確かに、5年のうち4回は純利益が大幅なマイナス着地となっています。

その幅も相当なもの。

決算短信には、前期比での増減に関するコメントは載っていますが、

期初予想との相違に関する言い訳は載っていないので、

それらの原因が、今回のように先行投資によるものかどうかはわかりませんでした。

 

とにかく、売上高は別として、純利益の通期予想はあてにならないことは確かなようです。

で、肝心の今期予想はというと、「会計基準を変更した為に前期と比較できない」との但し書き付ながら、

前期比で2.2倍という数字をぶっ込んできました。

 

これを真に受けてはいけないのはわかりました。

ただ、仮に過去5年間以上のマイナス40%着地になったとしても、

前期比ではプラス29.4%になります。

予想の盛り具合を差し引いた上で、改めて今期の業績に期待していいような気はするのですが、

今日の株価は、あえなくマイナス5.17%に沈みました。

 

株価下落は痛いですが、純利益の大幅マイナス着地にも関わらず、

配当は予定通りに出してくれましたし(配当性向は実に106.9%)、ニプロ (8086)ほど悪質ではなさそう。

今期の進捗を見て、今後の保有方針を決めようと思います。

 

さて今日は、適時開示速報にて思わぬところから重大な発表が。

チャーム・ケア・コーポレーション (6062)が、増資・株式分割・増配を行います。

株式数が15%くらい増える増資ですが、これで施設を新設して今後の成長に繋げると。

配当は、年間10円から13円へというなかなかのもの。

買値はついに二桁の78.125円、それで計算した利回りは8.31%になりました。

短期的には、株価はかなり下がりそうですが、今回の増資の実利が現れてくるまで、のんびり待つとしましょう。