三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

自転車操業の創薬ベンチャー銘柄


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相場全体的にも、さほど値上がり偏重な日ではなかったようですが、

ポートフォリオでは、リコーリース (8566)、KDDI (9433)、あおぞら銀行 (8304)、

そしてチャーム・ケア・コーポレーション (6062)といった主力が軒並み逆行安に沈んでしまい、

値上がり幅は指数の4分の1程度と惨敗でした。

 

昨日の売上高発表を受けた日本マクドナルドホールディングス (2702)は、プラス2.72%の大幅高となり、

ちょっと早い権利落ちとなった年末からの下落をほとんど取り戻しています。

 

そーせい (4565)が、昨日から大幅高に。

創薬シーズを導出したアストラゼネカからマイルストン金を受領して、今期が黒字転換しそうだから、だそうです。

この収入は金額的には大きいのかもしれませんが、はっきり言って「特別利益」として営業利益には含めない方が良さそうな収入です。

とはいえ、紛れもなく創薬ベンチャーの本業収入なのでしょうが、

いかんせん単発なので、今期はこれで黒字になったとしても、同時にハードルがぐんと上がった来期は激しい減収減益に陥ることが目に見えています。

 

昨日今日で買った人は、まさか今回のこのネタが将来薬になって収益をもたらした際の実利を狙っている訳ではないでしょうから、

内容はともかく何かしら口火となる材料をきっかけにして、チキンレースの幕が上がったと。

最後に売りそびれた人が逃げ遅れて一敗地にまみれる、恐怖の投機ゲームです。

 

そもそも、創薬ベンチャー銘柄は配当がありませんから、

私にとってはあくまで投機の対象でしかなく、投資の対象にはなり得ません。

 

武田薬品工業 (4502)くらいの規模になっても、経営の本質は変わりませんから、

いかに医薬品がディフェンシブとはいえ、ゴリゴリの創薬銘柄はポートフォリオには加えられません。

同じ医薬カテゴリーなら、テルモ (4543)やニプロ (8086)のような手堅い消耗品メーカーに限ります。