昨日、NTTドコモ (9437)が、値下げする方針を決算発表と同時に発表したのは知っていましたが、
まさか政府の圧力に全面降伏するような内容ではないだろうと高を括っており、
これほどの結果をもたらす震源になるとは想像だにしていませんでした。
1社でも先頭を切って値下げしてしまったら、他社も追従せざるを得ませんから、
少し前の牛丼のように、不毛な値下げ合戦になって業界全体が沈降していく懸念が沸々と。
今日のNTTドコモとKDDI (9433)は、共にマイナス15%前後という凄まじい大暴落でした。
「もっと買い増したかった」と書いた昨日の今日で、まさか急転直下で含み損に転落することになろうとは……。
買付余力が底を尽きている状況下、緊急時用の資金を投じて買い向かうかどうか、非常に迷いました。
天与のバーゲンセールかもしれませんし、とんでもない絶望トレンドの幕開けかもしれません。
記憶に新しいところでも、安定高配当神話が脆くも崩れて、見る影も無くなってしまった電力銘柄の悪夢が頭をよぎります。
遅ればせながら、昨日のNTTドコモの発表内容を確認してみると、
2023年度までには営業利益の回復を見込み、
株主還元については「継続的な増配と機動的な自社株式取得を加速」ということなので、
ここから数年の利益低迷期でも、少なくとも減配はしないという希望は持てそうです。
また、状況を更にややこしくしていたのは、今日の引け後にKDDIの決算発表が予定されていたことです。
これらの状況を鑑みて、迷った挙句に選んだのは、NTTドコモのナンピン買い増しでした。
KDDIの方は決算発表を控えていますし、既に1,000株を保有していますので、ここからの買い増しは慎重にならざるを得ません。
一方でNTTドコモは100株のみの保有ですし、この先の正念場においても、最大の懸案事である配当は維持されそうです。
また、今日のような滅多にない大暴落時には何かしらの爪痕を残しておきたい気持ちも強く、
緊急時用の資金で200株をナンピンしました。
配当の維持と、この難局を打開する底力を期待して、保有していきたいと思います。
一方で、KDDIの第2四半期決算内容はというと、数字そのものは堅実で問題ありませんでした。
通信事業が減益になった分を他事業でカバーして増益を確保しており、流れ自体は悪くなさそうです。
それはさておき、大きなニュースだったのは、楽天との提携の発表です。
株価の押し下げという形で一番の迷惑を被っていた「加害者」と、思わぬ形で手を組むことに。
この提携の効果や将来性については、素人には全くわかりませんが、
とりえあず気になるのは、明日の株価への影響です。
マイナスに受け取られた場合には、稀にみるズタボロ状態で週末を迎えることになります。
値下げについては、「NTTドコモに追従はしない」という発言があったようですが、
それでは価格競争に敗れることになります。
まあ、昨日の今日なので、まだ対応を協議中ということだと思いますが……。
今日は、間違いなく今年一番の激動の一日で疲れました。