将棋会館の老朽化を受けて「会館建設準備委員会」が発足し、
羽生竜王がその委員長に就任したとの発表が先日行われました。
まさか羽生竜王が実際に陣頭指揮を執る時間的余裕は無いでしょうから、
各方面へ折衝する時の切り札としての就任だと思われます。
建て直しを含めて、どんな方策を採用するにしても、資金調達がネックになるのは火を見るよりも明らか。
新聞社以外で大口のスポンサーを見つけるのも重要ですが、
クラウドファンディングなども出てきたので、一般のファンから資金を募る方法も有力なのではと思います。
単に寄付を募るだけではなくて、棋士の皆さんが一肌脱げば、それなりの力になるのではないでしょうか。
私の場合、例えば、羽生竜王の直筆色紙や扇子が頂けるのであれば、喜んでそれなりの金額を寄付させて頂きます。
株式会社やファンクラブの様にして、出資金額に合わせて特典が受けられるようにするのはどうでしょう。
特典内容の工夫如何によって、強力な資金源になると思います。
ある意味、無関係な人から無責任に「名古屋に将棋会館を」という話も飛び出していますが、
これに関しては努めて慎重になるべきだと思います。
一旦作ってしまうと維持しなければなりませんから、
現在の状況が恒常的に続くのか、一過性に終わるのかという判断が重要です。
特徴的な国民性を鑑みるに、個人的には残念ながら99%後者だと考えていますので、
軽々に動くのは賢明ではないと思います。
バブル期に攻めすぎてしまって倒産する不動産会社を他山の石とすべきです。
確かに、地元に将棋会館ができるのは嬉しいことではありますが、それが後に負の財産になってしまっては元も子もありません。