三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

名人戦第5局の大盤解説会回顧(後)


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5月29日、30日に行われた名人戦第5局の大盤解説会。

 

一番前の席に座っていたせいか、2日間とも民放のテレビ局からコメントを求められました。

過去の大盤解説では、テレビ局がコメントを取っているなんてことは、ほとんど無かったと思います。

2日目に訊かれた局はそうでもなかったのですが、

1日目の局は、向こうが予め想定した内容のコメントを撮ろうと執着しているように感じられました。

こちらの答えが意に沿っていないらしく、何度も同じ質問を繰り返します。

そういう姿勢での番組作りもありといえばありかもしれませんが、

その片棒を担がされるのは、あまり気分のいいものではありませんでした。

 

今回、大盤解説で姿を見られた棋士は、昨日書いた田中五段に加えて、

中座真七段、杉本昌隆七段、田村康介七段、青野照市九段、船江恒平六段、中澤沙耶女流初段、北村桂香女流初段でした。

中座七段には物静かな印象を持っていたのですが、意外とサービス精神も旺盛で楽しい解説を聞くことができました。

控え室には杉本門下が勢ぞろいしていると言っていたので、おそらく室田伊緒女流二段も来られていたのだと思いますが、

大盤解説場には現れなかったのが残念でした。

過去2回はいずれも登場していたのですが……。

これで、私が参加した過去3回の大盤解説会において、皆勤は杉本七段のみとなりました。

 

大盤解説では、やはり時間を持て余して棋士の方も困り気味という場面がありました。

棋士、聴衆双方に結構なストレスになってしまうと思うので、何か事前に対策を講じておくべきだと思います。

参加棋士の皆さんに対して、事前に質問を受け付けておき、それに答える時間を適宜挟めば良いと思うのですが。

 

大盤解説会のお楽しみ、「次の一手」は二日間で計3回行われました。

しかし、抽選に当たるどころか、そもそも「次の一手」の選択で3連敗。

通算では5戦全敗の惨状です。たかが3択か4択なのに……。

賞品の中には羽生竜王の色紙もあって、死ぬほど欲しかったです。

 

終局後、楽しみにしていた両対局者の大盤解説会会場での挨拶はなく、

解説の田中悠一五段が詰みの手順を説明し終わると、片付けがあるということで、早々に会場から追い出されてしまいました。

対局後の余韻も何もあったものではありません。

今回の運営については、将棋連盟ではなくて寺側が主導している点が多かったのではないかという気がしていますが、

好ましくないと感じたところが多々ありました。

近いとはいえ、この寺での開催はもう結構かなという感じです。