私が高校生の頃、”Cross Road”がヒットしてMr. Childrenが有名になりました。
多分にもれず私もファンになり、20年以上が経ちます。
もちろん曲が好きなのですが、その詩にはツッコミどころがいくつかあるのです。
キン肉マンのように、愛すべきツッコミ箇所もあれば、そうでないものまで。
「その向こうへ行こう」
“I’ll go to home”とありますが、これは「頭痛が痛い」的な表現ではないでしょうか。
私も英語に詳しくないので、nativeが聞いてどう感じるかはわかりませんが、
「シーソーゲーム」にある”She so cute”のような、
韻を意識して崩した表現とは意味合いが違っている気がします。
日本人がかっこをつけて歌詞に英語を多用するのが大嫌いなので、
大ファンのミスチルとは言え、私が個人的に考える歴代一番の失着はこれです。
英語の校正に出せばいいのにと思いますが、作詞家としてのプライドが妨げになるんでしょうか。
また、細かいところでは、英語の歌詞を歌う際、thの発音がさっぱりなのも気になります。
複数の曲でeverythingという単語が登場しますが、every-singという発音になってしまっています。
「Love is Blindness」
これも発音に関してですが、タイトルの部分を歌う際、
「ラブ イズ “ブー”ラインドネス」と、BlindnessのBの部分で伸ばしていますが、
このBの次はLであり、母音がついていないので、母音を強調するように”ブー”とは伸ばせないのでは。
これは100%自信のある指摘ではありませんが、昔から気になっています。
「タイムマシーンに乗って」
“理想と現実があべこべです”とありますが、あべこべという言葉が歌詞の意図に合っていないと思います。
“理想と現実があまりにもかけ離れている”という意味にはなっていません。
「運命」
“ミイラ取りは ただいま満を持してミイラになりました”とありますが、
この慣用句の使い方が正確ではないと思います。
これはちょっと小姑っぽい意見かもしれません。
“恋愛をバカにしてたのに、恋に落ちた”という内容ですが、
これだけでは、”ミイラ取りがー”の内容には不十分ではないでしょうか。
例えば、
恋愛をバカにしていた主人公が、恋をしている男友達を諦めさせようとして説得に行ったが、
その男友達が恋をしている相手のことを好きになってしまった、
という状況であれば、ぴったり当てはまると思います。
「ファスナー」
最後はしょうもないのを。
ウルトラマンと仮面ライダーの背中にファスナーがついているという歌詞です。
背中にファスナーは付いて無いような気がします。
ツッコんではいますが、大ファンです。
ただし、日本語で素晴らしい歌詞を紡ぎ出しているのですから、
カッコいい(と思っている)英語に安易に走らないで、日本語のみで表現して頂きたいです。