三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

釣竿を売ってしまった東芝


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株主でさえなければ、どんな企業の悪材料も「対岸の火事」として傍観していられます。

それどころか、株価の下落ぶりを見て楽しんでしまうという性悪ぶり……。

 

東芝の株主になったことはありませんが、家電製品は東芝を好んで使用しています。

家電部門を中国の会社に売却というニュースに接した際には、

東芝製のテレビなどがすぐに無くなってしまうのかと思い、慌ててテレビとブルーレイレコーダーを新調したほどです。

あくまで資本の所属先が移っただけで、東芝のロゴが入った製品が無くなるという訳ではないのでしょうか?

 

また、優良部門である東芝メディカルシステムズは、キヤノン (7751)に買収されましたが、

これはキヤノン株主としては、とても良い材料となりました。

 

しかし東芝の立場からするとどうでしょう。

当面の倒産を避けるために、稼げる優良部門を売って現金を確保していますが、

これは例えていうと、

魚をたくさん釣ることのできる性能の良い釣竿を持ってはいるけれど、

現状があまりに空腹のため、その釣竿を使って魚を釣り上げるまで我慢することができず、

仕方なしに釣竿を売って、そのお金でおにぎりを買って糊口をしのいでいる、という感じです。

 

もちろん餓死してしまっては元も子もありませんが、

おにぎりで当座の空腹を満たした後については、どういう算段なのでしょう。

釣竿は売ってしまいましたので、もう魚を釣ることはできません。

餓死する時期が少し伸びただけのような気がします。

 

もし誰かが当座の食べ物を分けてくれたならば、釣竿を売らずに済んだでしょうし、

空腹を満たした後に魚を釣って、食べ物をくれた人にお礼をすることもできました。

 

しかし、稼げる部門を洗いざらい手放した東芝に融資してくれるところは果たしてあるのでしょうか。

釣竿を手放す前に食べ物をくれなかった時点で、もう見切られているような気がします。

ということは倒産してしまうのか。

それとも、まだ荒削りながら、磨けば良い釣竿になる原木を持っているのでしょうか。

株主ではありませんが、個人的には危機を乗り切って欲しいと思っています。

しかし素人の見立てでは、極めて苦しそうです。