ニプロ (8086)の業績発表ですが、通期業績の上方修正も増配もありませんでした。
前回の第2四半期までに7,919百万円の為替差損を計上していましたが、
なんと今回の第3四半期だけで7,709百万円の為替差「益」が発生し、ほとんどチャラになったとのこと。
しかし第4四半期も為替の動向を警戒して、あえて通期業績の修正はしなかったらしいです。
これは極めて慎重な姿勢ということで、歓迎すべきなんですかねえ。
確かに、逆に楽観的すぎて見通しの甘いキヤノン (7751)みたいなのは困りますが……。
為替差損益は営業外費用に該当しますが、この営業外費用が組み込まれる経常利益と純利益について、
第3四半期までの実績と、今回あえて修正しなかった通期の見通しは以下の通りです。
経常利益:第3四半期実績(23,700百万円)→通期予想(20,000百万円)
純利益:第3四半期実績(14,071百万円)→通期予想(12,500百万円)
なんと、第3四半期の現段階で既に通期予想を大きく突破しているのです。
ということは、為替が今の水準のまま無事に第4四半期を終えることができた場合、
とんでもないレベルの上振れ着地と増配を期待していいということですか!
ほんとに信じていいのかなあ。
あと一ヶ月半の間、せめて110円以上を保てるか?
そして首尾よく円安を保てた場合に、いざニプロが期待に応えてくれるか?
花粉症も治まったバラ色の5月を迎えられるかどうか、楽観はできません。
もうひとつ、近鉄エクスプレス (9375)も決算発表がありましたが、
こちらは目の覚めるようなものすごい下方修正!
純利益の通期予想が半分以下になってしまいました。
明日はストップ安の可能性もありそう……。
もしストップ安になったら一気に含み損ですが、ナンピン会議を招集せねばなりません。
今日は、ついにリコーリース (8566)のチャートが75日線を下に抜けてしまいました。
上がっている間は、含み益がずいぶん積み上がったようにも思えましたが、
いったん下目線になると、水面は意外と近くに見えるものです。
今週は、ここまでいいニュースがありません。
どうせならこの流れで、ダブルインバースが水面に出るくらいの暴風雨を所望します。