両対局者に対して揺るぎない敬意があって、
でも片方の棋士がひいきなのでそちらを応援しながら最高峰の真剣勝負を見守るのと、
片方の棋士に意趣があって、それを晴らすために他方の棋士を懸命に応援しながら勝負の行方を見守るのと、
どちらも前のめりになって対局を観戦していることには変わりないのですが、
どこか虚しさが漂ってくるのが否めません。
今年は、名人戦で使用された盤駒一式が300万円以上でオークションに出されるという趣向がありました。
もし来年以降も継続して行われたとして、それが羽生三冠と森内九段の対局であれば、
入札を本気で検討しようかなどと考えていました。
それくらい将棋が好きですし、棋士に対する尊敬と憧れも大きいのですが、
10月以来、何か「もやもや」「ちくちく」「どろどろ」したものがまとわりついていて、
自分でもどう消化してよいものか、消化できるものなのか、
判断しかねてもどかしい状態が続いています。