羽生王座が糸谷八段を3タテで破り、王座を防衛して5連覇を果たしました。
傍目には完全に復調しているように見え、ファンとしてはは嬉しい限りです。
糸谷八段は、竜王を奪取した当時はものすごく強い印象でした。
その竜王への挑戦者決定戦では羽生三冠を破っていましたし。
しかしそれ以降は、ファンの期待通りの成績ではないように感じてしまいます。
もちろん今期からB級1組に昇級していますし、相当な実力者であることには疑いはないのですが、
いかんせん、森内竜王を圧倒して竜王を奪取した時の鮮烈さが残っているせいでしょうか。
とにかく、これで羽生三冠の今期の防衛シリーズが終わり、三冠を維持しました。
年明けの王将と棋王への挑戦も期待してしまいます。
あとは叡王戦もありますか。
一方で先日行われたA級順位戦、竜王戦の前哨戦となる三浦九段x渡辺竜王は、三浦九段の快勝だったようです。
ファンの間では、研究の温存・投入という戦略をあれこれ推測して楽しむことがありますが、
今回の対局ではどうだったのでしょうか。
もちろん竜王戦は超大一番である訳ですが、
渡辺竜王は名人挑戦がかかっている9局のうちの一つですので、こちらもかなりの重みです。
結果として三浦九段が勝ちましたので、勢いをつけて渡辺竜王に挑み、
白熱した竜王戦となることを期待します。