私は、以前は熱狂的なプロ野球ファンでした。
羽生三冠のお膝元のチームを30年近く応援してきて、
そのファンの中でも、熱狂度では上位に入る自信があった程です。
ところが、だんだんプロ野球選手に人間としての敬意が持てなくなり、
2012年と2014年に起きた一選手の不祥事が決定打となって、今では全く見ることはなくなりました。
テレビ中継は欠かさず観戦し、勝った日のスポーツニュースは全てはしごし、
スポーツ紙のブックマークがブラウザにずらりと並んでいたのが嘘のようです。
現在では、ヤフーニュースに見出しが出ている時などに、気が向けばクリックしてみる程度です。
今日は、タイガースがFAのバファローズ糸井選手を獲りにいくという見出しがありました。
プロ野球ファン時代に不思議だったのは、
贔屓のチームがFA選手をかき集めて補強することに対して、寛容なファンが多い気がすることです。
以前ならジャイアンツ、現在ではタイガースがその姿勢を鮮明にしていますが、
両球団のファンには何もひっかかるところがないのでしょうか。
カープやファイターズのように、生え抜きの選手が活躍してこそ応援のし甲斐があると考えているファンは、
世間では少数派ということなんでしょうか。
私の場合、贔屓のチームがFAで選手を獲得することには反対でしたし、
逆に、選手がFAで退団することには寛容で「去る者は追わず」の立場でした。
他にドラフトやFAについて、プロ野球ファン時代に考えていた個人的な意見は、
1、ドラフトは何人でも逆指名OK。ただし、逆指名で入団した選手には、その球団に居る間は永久にFA権を与えない。
2、FAで選手を獲得した補償は、金銭や現役選手ではなくドラフトでの指名権にする。
あとは、チームの層が厚かったり、首脳陣との相性の悪さで出場機会が得られない選手に対して、
選手の方から希望して移籍できる権利があった方が良い気がします。
FAで積極的に補強する球団に逆指名で入団するのは個人の自由ですが、
普通に指名された選手が飼い殺されてしまうのはあまりにも気の毒です。