三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

キングダムに夢中


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同様な人は多いと思いますが、

アメトーークにて「キングダム」を知り、その面白さにはまっています。

 

もともと「三国志」や「項羽と劉邦」など、中国の歴史ものが大好きで、

史記」に関しては、以前に横山光輝さんの漫画を読んでいました。

 

キングダムは、なんといっても個々の登場人物が魅力的に描かれているのが秀逸と思います。

私の場合は騰と楊端和、それに河了貂がお気に入り。

楊端和は、山の民と一緒に登場するおまけマンガの印象が大きいです。

 

キングダムでは、史記を始めとする歴史書に則ったうえで、

それらの簡潔で短い記述の行間を自由に埋めることでエピソードが創られています。

作者の傑出したストーリーテラーぶりが際立っている訳ですが、

今後の展開についても、どう膨らませて盛り上げるのか非常に楽しみです。

 

例えば、おそらく一番多くの読者が気になっているであろう、政の今後の振る舞いです。

一般的には、始皇帝には暴君というイメージがついていますし、

実際に焚書坑儒荊軻による暗殺未遂を描く際には、現在の政の印象を保つのは簡単でないと思われます。

いったいどのように咀嚼されるのでしょうか。

また政に関しては、趙高を今後どのような経緯で一番の側近にまで抜擢することになるのかも気になります。

 

次に、これも同じことを考えている方が多いと思いますが、王翦のキャラクターについてです。

信の尻拭いをして楚を破った有名なエピソードの際には、

野心を持たずに賢明に立ち回った将軍としての印象を強く残しています。

しかしキングダムでの王翦は、わざわざ独立心を強調して真逆ともいうべき性格に描かれています。

もちろんこれは作者の意図的な設定ですから、その真意が嫌でも気になってしまいます。

 

楚に関しては、重要人物である項燕が(会話中に名前が出ただけで)まだ登場していません。

その容貌も含めて初登場が楽しみですが、楚では媧燐の今後も気になります。

媧燐はさすがに創作の人物だと思いますので、そのたどる運命には自由度があります。

これからの楚の行く末において、どの戦いにどう関わるのか。

そしてどのような末路を迎えるのか。

ここまでの描かれ方によって相当に存在感の大きな登場人物になっていますし、

創作であるが故に、その末路が全く予想できませんので、物語終盤の大きな注目点になりそうです。

 

そして、対楚戦よりもっと前に訪れる李牧の最期について。

あれだけの人物なのですから、やすやすと趙王に捕縛される訳にはいかないと思います。

カイネたちの動向も含めて、趙滅亡前後の顛末も非常に気になります。