三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

決算発表と軟調地合のぶつかり合い

複数の決算発表と、久しぶりの軟調地合が重なった今日。

各銘柄の陰と陽がこれほど分かれるもの珍しい気がします。

 

まずカワタ (6292)が、正午に第3四半期決算発表。

前場から不気味に爆騰げしていて、後場が心配になっていました。

少し前に上方修正があったので、好業績は既に折り込み済みだったと思いますが、

結果はなんと、恐れていた行って来いになるどころか、後場を通してストップ高に張り付き(プラス25.32%)となりました。

期末配当が6円から9円に増配されましたが、それがこれほど材料視されるとも思えず、

狐につままれたような気持ちです。

100株しか保有していませんので、増配分は気持ちだけではありますが、

今後の株価の更なる飛躍を期待させる値動きとなりました。

 

もう一つの陽は、昨日の引け後に決算を発表したエクセディ (7278)。

通期予想を上方修正する好決算でしたが、今日は素直にプラス5.75%となりました。

 

また、今日の引け後に決算を発表したルネサスイーストン (9995)ですが、

何故か、発表前のザラ場でプラス3.98%の大幅高となりました。

通期予想の上方修正はありませんでしたが、第3四半期時点での達成率が107%という怪決算。

情報漏れだったんでしょうか。

 

陽はこの3つで、陰は続々と……。

 

JCU (4975)がマイナス6.79%、

オリックス (8591)がマイナス2.53%、

積水ハウス (1928)がマイナス2.32%、

リコーリース (8566)がマイナス1.73%、などなど。

 

JCUに至っては、その下落幅と出来高を見ると、何か悪材料が出たのかと見紛うレベルです。

積水ハウスは、配当権利落ち後の2日目ですが、

ここ3日間の下落チャートは、まるでgがかかっているような見事な放物線を描いています。

この調子だと、明日は2,000円を切って200日線に到達しそう。

リコーリースも、決算を無事に通過と喜んだのも束の間、結局時間差で下に走ることになりました。

 

キヤノン (7751)は本決算発表を行いました。

前回の第3四半期に上方修正した予想と比べると、売上高はほぼ一致で、営業利益と純利益は微減です。

すっかり忘れていましたが、キヤノンは今期の配当予想を発表しないのでした。

前期の記念配をそのままスライドした年間160円は最低ラインだと、株主は皆思っている筈。

来期業績の予想は、売上高がプラス5.4%、純利益がプラス15.7%。

まあ順当な数字なのではないかと思いますが、

そもそも明日の相場環境が未知数ですので、株価の反応は予想すべくもありません。

 

NTTドコモ (9437)は、通期予想の変更もなく無風だと思われます。

 

オリックス (8591)は、決算短信にクセがあって、

通期業績の「予想」ではなくて「目標」となっていて、売上高などは省いた純利益のみの開示です。

第3四半期までの達成率は85.5%なので、本決算では上振れて着地でしょうか。

 

明日は主力どころで、あおぞら銀行 (8304)とKDDI (9433)が決算発表予定です。

KDDIは、この軟調地合に脆くも飲み込まれて、反騰ムードが消し飛んでいます。

明日の決算発表が起爆剤になってほしいところですが、むしろ逆に転ぶ方が現実味があって怖いです。

積水ハウスの権利落ちは倍返し

今日は、積水ハウス (1928)の配当権利落ち日でしたが、

窓を開けて寄り付いた後にだだ下がりと、なす術がありませんでした。

マイナス3.25%となりましたが、年間の配当利回りが3.62%なので、

その半分と考えると、配当の2倍近く下がっています。

これが一時的なものであれば不平はないのですが、一気に75日線を割り込んでしまったのは嫌な感じです。

先週の金曜日もフライング気味に下がっていたのですが、

今日よりも金曜日の方が出来高がかなり多いというのはどういうことなんでしょう。

 

リコーリース (8566)は、前場まではプラマイゼロ付近でしたが、

こちらは後場から急に下り坂一直線となって、マイナス1.34%でした。

先週木曜日の決算発表以降、ザラ場の値動きが激しくなっている気がします。

 

ここのところ、値動きが一番気になっているKDDI (9433)は、

寄り付きこそ水面から大きく顔を出していましたが、

その後は下落の一途で、マイナスに転落する瞬間まである始末。

すんなり上昇気流には乗ってくれないようです。

 

プラス材料はと言うと、

今日の引け後の16時に決算発表を予定しているエクセディ (7278)が、プラス3.33%と大陽線でした。

いったい誰に弄ばれているのか。

明日の展開は容易に想像できますが……。

来春の名人戦が地元に

先日、来春の名人戦の開催地が発表されました。

今回、第76期名人戦では、第5局が名古屋市の万松寺で開催されることに。

 

最後に名古屋でタイトル戦が開催されたのは、2013年に行われた第71期名人戦の第5局。

森内名人に羽生三冠が挑戦した黄金カードでしたが、

この第5局が決着局となり、森内名人が4勝1敗で防衛しました。

目の前で決着を見られて嬉しかった反面、記者会見との兼ね合いのせいか、

対局後に両対局者が大盤解説場に来てくれることはなかったのが残念でした。

 

一方で大盤解説会では、現時点で今回の挑戦者に一番近い位置にいる豊島七段(当時)や、

澤田五段(当時)の解説を聞くことができました。

初めての大盤解説だったので、印象に残っています。

 

今回、万松寺に観戦に行くかどうかは挑戦者次第です。

前回の森内羽生戦のように、どちらも贔屓の棋士という状況はさすがに贅沢すぎますが、

せめて片方は思い入れのある棋士でないと、(近くとは言え)足を伸ばす甲斐がありませんので。

挑戦者が豊島八段か羽生竜王であれば、何をおいても観に行きますが、

羽生竜王は、直近の連敗が祟って非常に厳しい状況ですので、

今回は是非、豊島八段に挑戦者になって頂き、万松寺に応援に行きたいです。

 

第5局なので、余程のことがない限り流れる心配はしなくていいと思いますが、

大盤解説会は事前申し込み制かもしれないので、情報のチェックを怠らないようにしなければ……。

今週はスロベニアのリュブノ遠征

スキー女子ジャンプの日本遠征が先週末で終わりましたが、

その結果は、個人4戦全勝だったルンビ選手に席巻されました。

1年ほど前の高梨選手も同じようなペースで優勝していましたが、現在のルンビ選手には、それ以上の力強さを感じます。

剛腕というか、圧倒的な力づくで飛距離を伸ばしているイメージ。

 

ルンビ選手と並ぶ2強の一角であるアルトハウス選手と、大舞台で異様な勝負強さを誇るフォークト選手のドイツ勢2人は、

調整を優先して札幌シリーズのみで帰国してしまい、蔵王には来ませんでした。

蔵王での中日に行われた団体戦でのドイツチームは、飛車角落ちの4人がエントリーしていましたが、

おかげでスロベニア勢が表彰台に上がり(結果的には2位)、

ロゲリ選手、クリジュナル選手らの笑顔が見られたのはラッキーでした。

団体戦はエキシビジョンみたいな雰囲気で、勝負そのものの緊張感には欠けるのですが、

中継の選手紹介時に流れる、各国10秒ほどの紹介VTRがなかなか良いのです。

今回は表彰台でのスロベニア勢の笑顔も見られて、なかなか満足の団体戦でした。

 

そのスロベニア勢。

この日本遠征は、良い兆候がいくつも見られて実りあるものになったのではないかと思います。

まずクリジュナル選手は、蔵王で7位、4位と自己最高をたて続けに更新しました。

蔵王終戦(4位)は、もう少しで表彰台という展開となり、個人的に非常に盛り上がりました。

 

不振が続くロゲリ選手は、やや回復基調のジャンプが出てきて、明るい表情が戻ってきました。

札幌での状態はどん底だったようで、なかなか形容し難い表情をしていましたので、そこから好転し始めたなら何よりです。

 

蔵王は天候が荒れることが多いらしく、毎年競技がよく中断します。

その結果、時間が延び延びになってしまうのですが、

中断している間には、選手の控え室の映像が流れることが多いので、実はこれはこれで大きな楽しみの一つに。

クリジュナル選手の無邪気な表情や、ロゲリ選手の明るくなってきた表情を見られたのは良かったです。

一方で、控え室での衝撃映像(!)も。

ロシアのアバクモワ選手の腕に、なんと大きな刺青が!

 

話は変わりますが、スキー連盟の公式ページで各選手のプロフィールを見ると、

なんと選手によっては未婚か既婚かが記載されています。

今時、こんな個人情報を載せていることに仰天したのですが、もっとびっくりしたのは、アバクモワ選手の欄。

そこにはなんと、”separated”。

そこまで載せるか?! というか、そこまで申告しなくても……。

 

やんちゃで面白そうな印象だったアバクモワ選手ですが、

私が個人的に容認できない要素を二つも兼ね備えていて、ちょっとやんちゃも度を越しているということで、

応援(候補)リストからは外れることになりました。

積水ハウスは一足早い権利落ち?

積水ハウス (1928)の配当権利落ちは来週月曜日の筈ですが、既に今日から下落が始まりました。

権利を取ったその日は実際には何もなく(むしろ株価が下がる)、

実際に配当金が振り込まれるのは3ヶ月後なので、長期保有株の権利日はほとんど忘れていることが多いです。

 

リコーリース (8566)は意外にも逆行高で、今回の決算内容による悪影響は避けられたと見て良さそう。

KDDI (9433)は、ちょっとしぼんで終わりはしたものの、終始プラス圏内での値動きでした。

確かに流れが変わったということを印象づけた感じ(希望的観測)。

この流れを生かすも殺すも、来週水曜日の決算発表次第だと思いますので、当日はかなり緊張しそうです。

今回の下落過程で買った個人投資家は、優待なり配当なりを評価した上で割安とみて参入してきたのでしょうから、

反騰した際に、やれやれ売りで撤退することはほとんどないと考えられます。

という訳で、いったん上がり始めたら、意外とすんなり3,000円くらいまで行くのではないかと期待しています。

 

WTI原油価格が、年内に90ドルまで行くという声も一部にはあるとか。

日経平均3万円と、どちらにより現実味があるのかわかりませんが、

もし90ドルまで達したら原油ETFの含み損が解消されるかも、と妄想してしまいます。

そこまで騰がるのは無理にしても、現在の水準を安定して維持してほしいです。

世界中が寒波に見舞われているようなので、原油の消費増を期待できるかもしれません。

日本では、暖をとるのに原油よりも電気が使用されているみたいですが。

リコーリースの第3四半期決算発表、無事に通過

これだけ下げ慣れないと、日経平均マイナス271円でも一瞬どきっとしますが、

チャートを見ると高値圏での横ばいの域を出ていません。

 

昨日、折角力強く水面に出たKDDI (9433)ですが、今日の状況では仕方がありません。

しかしNTTドコモ (9437)は、わずかながら逆行高していましたので、

あわよくばKDDIもと思いましたが、そんなに甘くはありませんでした。

マイナス0.76%というのは日経平均よりはましでしたので、まだ反騰の勢いが持続していると信じつつ。

 

今日は14時にリコーリース (8566)の第3四半期決算発表がありました。

今期の純利益予想は、もともと前期比で微マイナスですが、大体その通りで無風のようです。

しかし、これだけ巷で上方修正々々々々言われていると、

「予想通り」の決算内容では激しく売られるのを覚悟せねばなりません。

結果は、14時直後に瞬間的に上下に激しく振れた後、何もなかったようなチャートに戻りました。

プラスとマイナスの受け止めが交錯した結果、互角だったようで、

まあ悪くはない決算通過劇だったと言って良さそうです。

 

決算発表の本番は来週から。

第3四半期なので、いまいち盛り上がりには欠ける気がしますが、今期の期末配当増配の発表があるかもしれません。

これだけ原油価格が上がっているので、三井物産 (8031)は当然増配してくれる筈……。

信じていいのか 、KDDI

逆行高を演じると、なんとなく本当の底打ちっぽい気がしてくるKDDI (9433)。

めちゃくちゃ力強い右肩上がりのザラ場となり、

手数料の分だけ、画面上ではまだ青字ですが、一気に買値ちょうどまで上昇しました。

まさかこんなに早く回復してくれるとは。

問題は明日以降の動きですが、急騰の今日も出来高は全然膨らまなかったので、

買ったのは機関投資家ではないのかも、という一抹の不安材料は頭をよぎりますが。

 

カワタ (6292)がプラス8.65%でしたが、後場寄りに一旦大きく騰げ幅を縮めた後、

再び高値圏に盛り返すという、力強い日中の動きでした。

474円という低位の買値や、動意付いた後の動きなど、

昨年に時代の寵児となったヤマシンフィルタ (6240)の再来だと、根拠のない期待をしています。

 

ヤマシンフィルタは、497円で200株を持っていたのですが、

動意付く前の2016年3月28日に、まず510円で100株を売ってしまい、

噴火の胎動が始まった直後の2016年10月18日に、626円で残りの100株を手放してしまいました。

そこがまさに大相場の始まりで、その後1年と少しの間に株価はなんと15倍に。

 

カワタは、動意付いてから5ヶ月くらいで3.5倍になっていますが、

ここからもっと上へ駆け上がっていくのか、それとも元の木阿弥になるのか。

今のところは、利益確定する気には全くなっていなくて、静かに推移を見守っています。

 

ポートフォリオと指数との関係性の傾向がだんだん見えてきて、

相場が大幅高の時は、たいてい指数に負けますが、

方向感に乏しい時や、全体が安い時には勝機が出てくるようです。

 

昨日決算発表だった安川電機は、文句無しの好決算だったみたいですが、

それ以上の期待を織り込んだ株価になっていたということで、今日は大幅安でした。

前回の決算発表も同じ轍だったものの、結局は買い戻されて、再び上昇軌道に乗ったそうです。

今回もそうなれば、まだ先高期待が大きい証ですが、

もし戻りが鈍いようならば、相場変調の兆しになるかもしれません。