三太夫の「おれのいうことは正しい」

「株式投資」「将棋」「動物」をこよなく愛する頑固なひねくれ者の悠々自適な晴耕雨読生活

ニプロショック続く

私のポートフォリオの決算発表ピークは昨日で、今日は小型の優待株と塩漬け株の3つのみでした。

業績はまちまちですが、どれも配当予想は昨期と変わらずなので、ほぼ無風です。

残っている決算発表の中で、注目は月曜日のオリックス (8591)です。

400株を保有していますので、配当の変動はそれなりに効いてきます。

昨期の分は予想値通りだと思いますが、今期予想は増配を期待したいところ。

株価はここ半年は横ばいになっていますし、大幅増配は難しいかもしれませんが、

少しでも色がついたら有終の美ということで。

 

今日のポートフォリオは、昨日の激動の余波がまだ残っている銘柄が多かったです。

ニプロ (8086)は、ショック2日目という感じで今日もマイナス3.42%でした。

一方で、昨日大幅高だったJCU (4975)は、マイナス2.48%でしっかり反落。

昨日の微妙な決算発表を受けた近鉄エクスプレス (9375)は、やはりマイナス7.04%!

 

気を吐いていたのは最近の常連で、

プラス1.13%の全国保証 (7164)と、プラス1.08%の日本マクドナルドホールディングス

そしてもう一つ、優待廃止塩漬け銘柄のラスボス、日産車体 (7222)が決算発表を受けてプラス9.55%とぶっとびました。

が、それでも含み損はマイナス20%超、買値での配当利回りは1%に届かず、ということで、

完全に無関心放置状態のまま、もうすぐ2年になります。

 

総じて軟調なものが多く、ポートフォリオ全体ではマイナス0.54%に沈みました。

1,000株を持っている4銘柄は全てマイナスでしたので、致し方なし。

 

日経平均が2万円を超えていく展開ではなくて、暴落の方を期待している今日この頃。

緩みきったVIX指数を見ると、現状を「総楽観」と形容しても過言ではない気がします。

 

ニプロショック!

今日の個別株ポートフォリオは、上へも下へもめまぐるしい展開でした。

 

まず、最注目のニプロ (8086)の本決算は、なんとも形容のし難い内容。

まず配当は、一昨期が33.5円、昨期が29円と来て、今期予想は37.5円。

一昨期を超えていますし(昨期の当初予想である40.5円には届きませんが)、納得できる数字でした。

ただ、過去2年続けて全く予想通りには着地していないので、あまり信用はできません。

 

一方で業績の方は……。

先の第3四半期決算の時、既に通期見通しの数字を超えているのに、何故か上方修正をしませんでした。

今から思えば、かなり怪しげな態度だったということですが……。

なんと!第4四半期分は純利益がマイナス(つまり赤字)ではないですか!

4四半期分の売上高の数字はいたって普通ですが、

営業利益は激減してぎりぎりのプラス、

しかしそれ以降の経常利益と純利益はがっつりマイナスです。

この要因については、第3四半期決算発表の時点で把握していたのでしょうが、一体なんだったんでしょうか。

第3四半期と今回で損益計算書を比較してみると、今回で初めて大きく計上されている営業外費用は、

シンジケートローン手数料」なるものが1,216(百万円)と(第3四半期時点ではゼロ)、

為替差損が2,273(百万円)です(第3四半期時点では209(百万円))。

為替差損は第3四半期までで消化し終わっているのかと勝手に思っていましたが、

第4四半期にこのようにドカンと計上する予定だったので、上方修正しなかったのでしょうか。

まあ、今はもう円安になっていますので、今期に向けてはもう忘れてしまっていい要素ですかね。

何はともあれ、10%を超えるすさまじい下落となりました……。

 

今期の業績予想は極めて良好なので(その通りにいくかどうかは不安ですが)、

永久株主として今後の健闘を祈りたいと思います。

ポートフォリオへのマイナス寄与で目立つのは、幸いこのニプロだけでした。

 

一方で、プラス寄与の孝行息子。

JCU (4975)のプラス10%を超える爆騰にびっくりしたのですが、

その原因を調べてみると、なんと昨日決算発表だったことが判明しました。

保有銘柄については、事前に発表日をチェックし、

適時開示速報は毎日全てのリリースについて、銘柄名をざっとチェックするようにしているのですが、

そのどちらもすり抜けてしまい、まさかの事後確認となってしまいました。

お気に入り10銘柄のひとつなのに……。情けない限りです。

 

今日の爆騰で明らかなように、内容は文句のつけようがありません。

上方修正した第3四半期時の通期見通しよりも上振れて着地していますし、

来期の予想も増収増益です。

配当予想ですが、最近株式分割をしたのにも関わらず、

一昨期と昨期の配当実績を換算せずにそのままの金額で掲載していたので、

一瞬、来期はほぼ半額へ減配されているのかと思ってびびりました。

実際のところは、昨期の65円(分割換算後)から今期は70円予想ですから、立派な増配です。

最近は、持ち株の中でも最上位ではないかと思われる勢いで、頼もしい限りです。

 

もう一つ、目立って騰がったのは、昨日業績の上方修正をした日本マクドナルドホールディングス (2702)です。

確かに目を張るような業績の回復ぶりではあるのですが、

好業績を入り口にしてこの銘柄を買う人がいるというのは意外です。

 

近鉄エクスプレス (9375)は、本決算発表を行いました。

同時に2018年度までの中期経営計画を大幅に(数字が半分くらいに!)下方修正しました。

ただし昨期業績については、第3四半期時の通期見通しと比べると、本決算は大幅に上振れています。

また今期業績の予想は、なんとか下げ止まった感もありそうな数字です。

配当は26円を維持という予想。

明日の株価への影響は全くわかりません。

前回、第3四半期は予想に対して大幅に逆行高しましたので、今回は下でしょうか。

 

今日決算発表だった日産自動車 (7201)。

高配当を目当てに、落ちていたところで100株だけ買っていました。

しかし、昨日のトヨタ自動車の業績変調を目の当たりにして、

決算発表後に、わずかばかりの含み益が吹き飛んでしまう図を生々しく想像してしまいました。

実際の今日のトヨタ自動車は底堅かったのですが。

売り注文は無事に約定し、4,000円くらいの利益で売却できたのですが、注目の決算内容は……。

昨期の48円から、今期は53円への増配予想ですが、

業績そのものは、売上高はほぼ横ばい、純利益は約20%の減益予想でした。

これは売っておいて正解だったかもしれません。

 

今日は材料がいっぱいで、良くも悪くも賑やかな日になりました。

ニプロ、まず昨期末配当を増配

明日がニプロ (8086)の本決算発表ですが、今日のうちに昨期末配当の発表がありました。

もともと17円(年間24.5円)だったのを、21.5円(年間29円)ということです。

期待していたのよりもややしょぼいですが、まあ良しとしましょう。

あとは今期の予想配当です。

ここのところ2年連続で予想と実際が異なっていますので鵜呑みにはできませんが、一定の目安ということで。

ここはもうひとっ飛びして、年間40円くらいにしてくれないでしょうか。

業績は好調で、株価も上場来高値を更新しているのですから、景気良く!

 

すかいらーく (3197)は第1四半期の決算発表でしたが、前年比で好調なスタートのようです。

株価も今日は場中では3月21日の高値を超え、終値はほぼ高値と同じ。

上ヒゲが少し気にはなりますが、これは相場の流れに引っ張られただけ……。

 

優待廃止を喰らって永久塩漬けになっているイーグランド (3294)は、

今期の増配予想を発表して、買値での利回りが3.65%になりました。

100株だけなのでどうでもよくはあるのですが、このくらいの利回りがあるなら、

まあ塩漬け壺の底の方に埋没していても堪忍するとしましょう。

 

今日は、ポートフォリオの尻すぼみ感がすごく、

午前中は順調でしたが、午後にマイテンする銘柄が続出です。

三井物産 (8031)やチャーム・ケア・コーポレーション (6062)も、好材料効果が続きませんでした。

 

後場にも垂れずに好調だったのは、全国保証 (7164)と日本マクドナルドホールディングス (2702)です。

共に2%を超える上昇でした。

 

明日はニプロに加えて、近鉄エクスプレス (9375)も決算発表があります。

前回の第3四半期は、すさまじい悪業績を受けて株価は上に(?)ぶっとびました。

これは「出尽くし」がいい方に転んだのかもしれませんが、今回はどうなるやら。

内容や数字は、そう劇的に変わりようもないと思いますが、市場の反応や如何に。

三井物産が今期増配

昨日、好業績+堅調な業績見通し+大幅増配+株式分割を発表して、

いやでも今日の株価に期待せずにはいられなかったチャーム・ケア・コーポレーション (6062)。

夜間のPTSや、寄り付き直後は期待通りだったのですが、

終わってみると壮絶な寄り天だだ下がり、巨大な陰線になってしまいました。

いわゆるひとつの材料出尽くしというやつですか。

まあこれはこれとして、中長期的には安定した上昇トレンドの維持を期待します。

 

同じく昨日、良好な月次売上を発表したサカイ引越センター (9039)。

こちらは素直に好感して、 プラス2.80%でした。

やっぱり100株売らなければよかった……。

 

そして昨日リリースがあったもうひとつは全国保証 (7164)。

着実な増配を予定した堅調な中期計画もあり、プラス4.85%で文句のつけようのないチャートです。

含み損だった時にもう100株をナンピンしておけば、という性懲りもない後悔が溢れてきます。

 

キヤノン (7751)も力強いチャートになっています。

十字をひとつ挟んで7つの陽線が右肩上がりに。

キヤノンの含み益は絵に描いた餅ではあるのですが、眺めて愛でるのも悪くはありません。

 

日本マクドナルドホールディングス (2702)は、

こういう地合の時は逆行する印象がありますが、昨日今日と堅調な推移です。

3ヶ月くらい着実に上がり続けていますが、6月権利に向けての動きなのでしょうか。

利益確定してしまいたい衝動も湧いてくるレベルの含み益ですが、ぐっと我慢。

 

昨日の推移はしょぼかったすかいらーく (3197)ですが、今日はプラス1.97%で取り返してくれました。

上昇トレンドをキープです。

これも6月権利に向けての流れかもしれませんが、すかいらーく権利落ちも激しそうなので、

それを余裕で吸収できるくらいの含み益を確保して6月27日を迎えたいものです。

 

今日は、場中に三井物産 (8031)が本決算発表を行いました。

前回の第3四半期決算発表では増配の文字が無く失望していましたが、本決算で応えてくれました。

昨期から業績はV字回復して、2017年3月期期末配当が従来の25円予想から30円へ(年間55円)、

そして今期年間配当も60円への増配予定ということです。

もともと、購入した時に目当てにしていた配当が64円だったのですが、

昨期の悪業績で一時は50円と予定されていました。

結局は55円で納まり、今期は60円予想なのでほぼ回復したことになります。

現在はまた原油価格がだだ下がりしていますが、資源偏重傾向の改善も試みているようなので、

今後の安定した経営と株主還元を期待したいところ。

株価の方は、13時の決算発表までは下がっていって、発表直後に一気にプラ転したのですが、

すぐにだだ下がって元の黙阿弥でした。

さて、本決算発表の最後の山場は、昨期と今期の大幅増配を期待する木曜日の二プロ (8086)です。

 

そういえば、吉野家の優待が昨年より2週間も早く届きました。

今年から株主総会招集通知と一緒に送付することにしたそうです。

早いに越したことはないですね。

権利確定からの3ヶ月は待つには長すぎるので、いったん忘れないといけません。

狂ったような

こんなに狂ったように騰がりまくる相場は、昨年の11月10日以来という気がします。

連休明けが、まさかこんなお祭り状態になるとは思いませんでした。

現実の騒々しいお祭りも好きではありませんが……。

どちらかというと、暴落してダブルインバースを利益確定したい気持ちの方が強いですし、

しかも今日は原油ETFには思いっきり冷水を浴びせられましたので、

騰がったインパクトもかなり中和されてしまって、中途半端な精神状態です。

 

日経平均は完全に高値を抜いてしまいましたが、満を持して2万円に再到達する流れなのでしょうか。

個別株ポートフォリオの含み益は過去最高を更新。

ダブルインバースの含み損は過去最悪を派手に更新……。

 

今日は他にもリリースがたくさんあり、忙しい日でした。

 

まず、チャーム・ケア・コーポレーション (6062)が、半年も経たないうちに再び株式分割を発表しました。

1株が2株になりますが、1株あたりの配当は据え置きなので2倍になる増配です。

増配は期待していましたが、また分割を行うとは思いませんでした。

分割も株価へのプラス材料となればいいなと思いますが、

個人的には、利益確定する時には一気にと考えていますので、分割による直接の恩恵はないかもしれません。

 

国保証 (7164)は、3月に発表していた2017年3月期の増配(61円)を更に増強して、62円とすることを発表しました。

また、3月に発表していた通り、2018年3月期の配当予想は更に大幅増の74円です。

すでに権利が決定している配当を予定よりも増配してくれるのはとても好印象です。

逆をやられるとたまりません。

現業績も好調、中期的な見通しも堅調なので、もし含み益が積み上がっていっても売れなさそうです。

 

100株株主ではありますが、ソネック (1768)も過ぎた2017年3月期の配当を10円から13円に増配しました。

今期の業績予想はあまり芳しくはありませんが、株価的には増配効果と相殺できるでしょうか。

 

サカイ引越センター (9039)は4月の月次売上高を発表しました。

前年比プラス18.4%と上々なようです。

今日、私が住んでいるアパートでもサカイ引越センターによる引越が行われていて少し嬉しかったのですが、

4月になっても繁忙期の名残が残っているのでしょうか。

株価もぶっとんでいますが、先日、300株持っていたうちの100株を利益確定してしまったことを少し後悔しています。

“uh-huh”と”you know”

私の現在の仕事では、英語を使用しなければならない場面が比較的多く、

日本人が学生時代から培ってきて得意としている「読み書き」の力は、かなり役に立っています。

一方、日本人の弱点である「会話」については、多分にもれず上級者とは言えません。

 

英語を話す場合に私が意識するのは、「聞き手が理解し易いように」という1点のみです。

流暢さや、ネイティブの言い回しの採用といったことは全く追求していません。

ぶかっこうな片言であっても、相手に100%伝わること、伝わり易いこと、これが全てだと考えています。

 

どこかの都知事ではありませんが、

日本人には「英語がかっこいい」という劣等感が広く蔓延していますので、

流暢な英語を話したがる = かっこつけている

というふうに私には見えます。

 

私は、かっこつけること、あるいはかっこつけた人が大嫌いです。

そんな私が大嫌いなのが、表題にある二つ、”uh-huh”と”you know”。

これを使う日本人は、英語を話している自分に間違いなく酔っていると私は勝手に断定しています。

そういう人は臆面なくこの二つを使っていますが、聞いているこっちが恥ずかしくなってきます。

 

あいづちなら、首肯して「うん」と言ったって理解してもらえますし、

合いの手の”you know”など挟まなくても話せるでしょう。

 

また、中学生や高校生が、

「英語が好きだから、将来は英語を使う仕事をしたい」

とのたまうことがありますが、ある特定の「言語」が好きってどういうこと?とツッコミたくなります。

 

正しくは、英語の文化圏、あるいはやはり英語を使っている自分のことが好きなだけで、

要するに「かっこつけたい」という結論に収束しています。

 

こんなに英語に傾倒し心酔しているのに、全く英語を使いこなせない日本人は、

ネイティブにはどう見えているのでしょうか。

おそらく、英語が苦手だからこそ、余計に憧れてかっこよく感じているというのが実情なのかもしれませんが、

みっともないことこの上ないと思います。

裏切りのサーカス

少し前に、「裏切りのサーカス」という映画をテレビで観ました。

 

映画は、ほとんど「パニックもの」か「ミステリー・サスペンス」しか見ないのですが、

映像を見てストーリーを把握するのが苦手なので、特に後者のジャンルの場合、

一度見た後でネット上の解説を拝読するのがお決まりになっています。

 

しかしこの映画の場合は、普通の人が観ても南海ホークス(©豊川七段)という難敵だったそうで。

確かに、見終わった後の感触でいうと、過去に見た映画の中でもトップクラスの五里霧中感でした。

欧米の映画の場合、知っている俳優でないと顔を覚えられないという致命的な困難があります。

本作の場合、主役のゲイリー・オールドマンしか知らなかったので、無謀が過ぎます。

場面を変えて2度目以降の登場の際、同じ人物だと気がつけないのではストーリーを追える道理がありません……。

加えて本作では、主要登場人物の呼称が名前、苗字、

そして密かにつけられたコードネームと、3種類もあるのでお手上げです。

主人公の苗字に関しては、最後までそれが主人公の苗字なのかどうか確信が持てませんでした……。

 

ネットで探してみると、映画関係の方が書かれたようですが、

非常に詳しい解説をして下さっているサイトがあり、それを熟読した結果、

かなり内容を理解することができました。

1度見て五里霧中だった映像の中に、それだけの内容が入っていたとわかって驚きです。

その上で2回目に挑んだ結果、95%くらいは理解することができました。

 

そこで始めて感想が湧いてきた訳ですが、独特の抑圧された雰囲気や、

登場人物のキャラクターが良くて、かなり満足できる面白い映画でした。

 

邦題は完全に独自なのですが、”Tinker Tailor Soldier Spy”という原題の方が合っている気がします。

マザーグースからの引用ということで、

日本人にはピンとこないから邦題には採用しなかったんだと思いますが、

内容の理解にも少し役立ちますし(このコードネームのことも、初見では理解できませんでした)、

こちらの方が雰囲気もいい感じです。

 

劇中、イリーナという役名のソ連のスパイが出てくるのですが、

スキー女子ジャンプには、イリーナ・アブバクモワという上位選手がいます。

イリーナというのはロシア人女性の一般的な名前なのか、とわかった一方で、

きつめに見える目元が両者で似ていると思いました。

ロシア美人の特徴なのでしょうか。